先生その5

昨日は地元の人達とゴルフをして、夕方から地元阿佐ヶ谷に最近出来たフレンチの店で4組の夫婦で食事をした。ビール6本、ワイン3本+グラスで3~4杯、焼酎(流石にフランス料理の店には焼酎等置いていなかったので、2千円払って持ち込み1本。およそ3時間かけてそれぞれが女房孝行をした格好となった。夫婦仲良く家庭円満である。



さて、その後、あの不倫教師たちはどうなったか、40歳近い女性教諭の依頼人にとって、子作りは最後のチャンス。不倫相手の男性教諭も賛成してくれて晴れて出産。後は、男性夫婦が離婚し、二人が正式の夫婦になれば何の問題も無かったが、そっちのほうは一向に進行せず数ヶ月が過ぎた頃、突然男性が「僕は実家に帰る」と言って、アパートに帰ってこなくなった。それでも毎日学校では顔を合わすわけだから、それとなく「どういうこと」って、聞いてみると、一人暮らしをしている高齢の母が心配だし、赤ちゃんの夜泣で眠れずストレスを感じてきた。などと言う。さらに、「決して君との結婚を破棄する気はないし、妻の住む家に帰っているわけではない」と言い、時々は彼女のアパートも訪れ、慌しく交わって泊まらずに帰る日々が続いた。

この間、当然ながら二人の間で、「早くはっきりして頂戴」「今弁護士が説得してくれているからもう少し待って欲しい」のやり取りの挙句、じゃあもし僕が約束を守れなかった場合。と言って、或るときは念書、また或ときは誓約書にしたため「5千万円を支払う」という文書を十数枚書いてその場逃れをしたようだ。

こうした背景をもとに、「彼が本当に高齢の母親の住む実家に帰っているのか」を確認するべく調査の依頼をしに、わが貧乏探偵事務所を訪れたらしい。僕は、調べるまでも無いのに。と思ったが、事務所の経済も逼迫している時でもあり、「1日や2日では貴女も確信が持てないでしょうから数日間追って見ましょう」と言うと、依頼人は、「費用のことはある程度覚悟しています。中途半端なことはしたくないので、とりあえず月曜日から金曜日までの5日間尾行して下さい」と言って、着手金30万円置いて、子供の手を引いて帰っていった。------