探偵日記

探偵日記 7月11日木曜日晴れ 昨日は奇数月の隔月第二水曜日に行われる「二水会」ゴルフコンペ。埼玉県毛呂山町のエーデルワイスCCで開催され、僕は、準優勝だった。というのも、同グロスで同ハンデ(6)が二人いて、優勝者のほうが僕より3ヶ月年長だった。炎天下、誰も倒れず良く頑張ったと思う。何しろ古希の僕が若手で、最高年齢者は83歳。中に、77歳のご婦人もいる。ただ、良く出来たキャディで、午後、氷の...

探偵日記

探偵日記 7月9日火曜日晴れ 今日も暑い。夏だから暑くて当たり前なのだが年寄りにはこたえるほどの気温だ。事務所に出ると、所長は弁護士事務所などへお中元を持って挨拶回りをしているらしい。そのことで一つ気になったことがある。某弁護士事務所について、某日、ささやかな菓子折りを持参したが受け取ってもらえなかったという。事務の女性曰く、「先生が不在なのでお受け取りで来ません」だって。僕の事務所とその某...

探偵日記

探偵日記 7月8日月曜日晴れ 驚いたことに、例年より2週間以上早く梅雨が明けたらしい。今年の夏は猛暑が続くという予報で、(暑くても平気)なはずの僕も寄る年波には勝てず、最近はすぐにへばってしまう。そんな梅雨明けの初日、ゴルフのコンペがあり、最初のハーフこそ何とか頑張ったが後半はバタバタしてしまった。同伴の若い二人は疲れた様子も見せずスコアもまずまずだった。ただ、後半叩いたのが良かった(新ぺリ...

怪しい探偵 2

探偵日記 7月5日金曜日曇り 朝、窓を打つ激しい雨音で目覚めた。気配を窺うとタイちゃんが廊下で待っている。(しょうがないなあ)と思いながらも、彼(ワン公)だってオシッコはしたいだろう。と考え散歩に出た。高架下まで抱っこしてタイちゃんが濡れないよう傘を差す。僕が小学校の頃、下校時間に雨が降ってくると級友たちはみな父兄が傘を持って迎えに来たが、僕はただの一度も来てもらえなかった。養母が忙しかった...

探偵日記

探偵日記 7月3日水曜日晴れ 03時半、廊下を隔てた向こうの部屋でタイちゃんの騒ぐ気配がする。(随分早いな~)と思ったが知らんぷりしていたら、04時過ぎにトイレに行きたくなった。そうなるともう逃げられない。案の上、トイレから出ると伏せをして待ち構えている。04時20分散歩に出る。勝手気ままに歩き回り大を6回した。まるで義務のように。 朝食の時、NHKのASAICHIで「悪徳探偵」という...

探偵日記

探偵日記 7月2日火曜日晴れ 昨日今日と梅雨とは思えない好天気。昨日など湿度も少なく爽やかで過ごしやすい一日だった。調査員達は世間的に有名な某男性の尾行調査で出払っている。老コナンの僕は読書三昧。後半のスタートを切ったが景気はどうなんだろう。他の事務所の事は分らないが我がTDEはぱっとしない日々が続いている。事務所では僕の髭が良くないという意見があって、折角2ヶ月かけて伸ばしたのに先日断腸の...

借り逃げ 3

探偵日記 7月1日月曜日晴れ 本当に早いもので平成25年も半分過ぎた。僅か半年でも色んなことがあり、探偵志願の人が現われたと思ったら4ヶ月で辞めてしまった。希望を持って業界に入ってきた人に去られるのは辛い。受け入れる側の責任というか体制に問題があるのだと思う。まあ、2年3年と頑張った挙句に失望されるよりは、ダメなものは早いほうがいいともいえる。僕の場合、退路を断ってこの業界に入ったのではない...

借り逃げ 2

探偵日記 6月28日金曜日晴れ 昨夜少々飲みすぎて今朝の散歩は交代してもらった。11時、日本橋の会社を訪問。社長とランチの約束があった。お昼にはまだ時間があるので社長室で四方山話をしているうち、壁に飾ってある写真6点に目がとまり見つめていたら、「僕が撮ったものだ」と言う。僕はてっきりプロの写真家の作品だと思っていたので驚いた。すると社長は処理棚に整理してある200枚以上の中から数点を取り出し...

借り逃げ 1

探偵日記 6月27日木曜日晴れ 昨日とうって変わった晴天。僕は晴れやかな気持ちで理容室に行く。日々抜け落ちる頭髪に気をもみながらマスターに(何か良い方法はないか?)聞いてみる。答えは何時も同じ、「最近、植毛の会社が良く宣伝していますが、手術をすれば何年もつっていう例が無いのでどうでしょうか」実は数年前、友人に勧められてその会社に行ってみたことがある。僕の頭をモニターで見たドクター曰く、「貴方...

探偵日記

探偵日記 6月26日水曜日雨 朝起きたときは、どんより曇っていたが雨はまだ降っていなかった。4時40分、大急ぎで散歩に出掛ける。この一年、僕の日課は、我が家の愛犬タイちゃんの散歩から始まる。というか、というより散歩から帰ると一日の日課の大半が終わったような、妙な達成感がある。勿論まだ現役の探偵の僕にはやることが沢山あるが、とりあえず息子を代表にしたことで、責任の一片から開放されたような気持ち...