ストーカー その1
探偵日記 11月9日金曜日 今朝もタイちゃんに4時40分ごろ起こされた。少し腹が立ったけど仕方なく散歩に出る。タイはそんな僕の気持ちを無視して、好き勝手に歩き、突然ウンチをする。変な態勢になると、あっと思ってティッシュを敷くのだが、何時も奴のほうが素早く間に合わない。それを4~5回やられる。今日は1時間で終え4600歩あるいた。8時に朝食。本日はテレビのディレクター氏が11時に来るというので...
探偵日記 11月9日金曜日 今朝もタイちゃんに4時40分ごろ起こされた。少し腹が立ったけど仕方なく散歩に出る。タイはそんな僕の気持ちを無視して、好き勝手に歩き、突然ウンチをする。変な態勢になると、あっと思ってティッシュを敷くのだが、何時も奴のほうが素早く間に合わない。それを4~5回やられる。今日は1時間で終え4600歩あるいた。8時に朝食。本日はテレビのディレクター氏が11時に来るというので...
探偵日記 11月8日木曜日 今朝は4時45分、可愛い可愛いタイちゃんに起こされた。普通、夜明けが遅くなればそれに準じて目覚めるものだが、我が家のワン公は、今まで5時だったのがだんだん早くなる。このままだと、あと一ヶ月もすると2時か3時に起こされるのではないかと恐怖すら覚える。という次第で、今日は、1時間10分で分6000歩あるいた。それでも家の近くに来ると、左に曲がれば我が家なのに、そっちを...
探偵日記11月7日水曜日 タイミングが悪いとはまさにこういうことをいうのだろう。昨日のゴルフ、最悪の天候だった。成田に向かって湾岸道路に入ったところで激しい雨、まあ、昨夜からの予報である程度は覚悟していた。しかし、東関道に入るとあんなに降っていた雨が嘘のように止み、東の空には陽射しまで出てきた。午前7時46分、太平洋クラブ成田コースに着く。早速レストランで朝食。そのあと、練習場に行き30球ほ...
探偵日記11月5日月曜日 週の始まり、何時もの朝、5時起床。すでに僕の部屋の前でタイちゃんが待ち構えている。トイレに行き仕度をする。コップ1杯の水を飲みいざ散歩。今日も勢い良く外に飛び出したタイちゃんが嬉しそうに歩く。6時、散歩を終え、8時に朝ごはん。ちょっと立ち寄り午後1時過ぎ事務所へ。今日は、3日に参加したゴルフコンペのパーティーが主催した歌舞伎町のクラブで行われる。18時~2時間の予定...
探偵日記11月4日日曜日 昨日のゴルフは散々だった。やや苦手意識がマイナス作用したのか、数日前と全く違うプレーになってしまった。ゴルファーなら理解してもらえると思うが、僅か3日で、15ストローク多く叩いた。三日前同様、微風快晴。自分の不甲斐なさを責任転嫁するすべもない。阿佐ヶ谷に帰って、お寿司屋さんで夕食を済ませたあと、(天国に一番近いスナック)「ほろよい」に行く。散歩のこともあるので、ちょ...
月形こと、渡辺の戸籍は非常に興味深いものだった。除籍(一般的には、その戸籍に記載されている人たちが、婚姻や死亡等で全員抹消されたもの)改製原戸籍(戸籍法の改制により、新たに作り直されたもの、古くは、昭和35~6年に大きく改制されたが、最近は役所のコンピュータ化による。しかも、かなり頻繁に行われるので、申請作業が煩雑になる)を追って行き、彼女が過去4回の離婚歴のあることが分かった。直近の婚姻は5回目...
探偵日記11月1日木曜日 昨日はゴルフで事務所もお休みした。微風快晴またとないゴルフ日和。成績もまあまあだった。夕方5時に帰宅。まだ夕食には早いので、スナックでよく会う女性に「一度顔を出してよ」と誘われている阿佐ヶ谷の麻雀荘に行って見る。狭い階段を上がると3卓しかない小さなお店。しかし、暇な人が多いらしく2卓でゲームをしていた。僕が、(初めてだけど出来ますか)というと、「出来ませんよ」と、に...
偽装結婚 その9 伊東弘美こと、田中幸子の私生活は極めて質素なものが感じられた。合計7日間、ほとんど外出せず、たまに普段着で出かけるが、近所のスーパーで食材や日用品を買うぐらいで、勿論外食もせず、訪れるものも皆無だった。この間、家に引きこもっていたということは、月形の新たな斡旋もなかったのだろうか。1対1のお見合いも集団で行われるお見合いパーティーも催されなく、二人にとっての「カモ」が現れな...
探偵日記 10月29日月曜日 昨日は朝から雨模様。僕の奥さんは、行きつけのワインバーの常連客達と「歩こう会」とやらに参加。09時20分、阿佐ヶ谷駅でチャーターした小型バスに乗り、皇居の周りを歩き、そのあと、神楽坂の小料理屋で昼食を摂るらしい。参加者はいずれも酒豪ぞろいで、賑やかに、かなりの時間を要すだろう。今朝聞いたところによると、帰宅したのが17時という。やはり3時間以上かけて楽しんだらし...
月形らの連絡は意外と遅かった。前回は依頼人が、お金を持ってくるのを忘れた。が、次に会う時は間違いなく数十万円を手にすることが出来るはずである。なのに、何故?と思った。本当に何故だろう。もしかしたら、伊東弘美がこちらの尾行に気づいたということはないだろうか。比較的大雑把なくせに、妙なところで心配性な僕は、色々思いをめぐらせたが、解答は出ないままその日がやって来た。 僕は、調査員に、(マルヒがち...