カーネーションその5

22日に書いたカーネーションその4が公開されない。娘に聞いているところだけど忙しい娘から返信が無いので、4を飛ばしてその5を書いている。昨日と一昨日はゴルフ等の予定があてお休みした。ゴルフは一応ベスグロだったけど、ハンデの関係で準優勝だった。というわけで、昨夜は疲れていたせいか良く寝れた。目覚めも快調で、事務所に早く来てブログを書いている。この年になると体調が良好で朝を迎えることなんかめったにない。今日一日大事に過ごそうと思っている。



依頼人には二人の子がある。子供たちは、両親の関係が良くなく離婚話も出ているらしいことに気をもんで、何かのきっかけになればとヨーロッパツアーをプレゼント、この日、パリを経由して、エールフランスで2週間の海外旅行から帰ってきた。

イミグレーションを通過し、「ちょっとトイレに行く」と言って、真理子に電話した。すでに夜の9時をまわっており、花屋の営業も終わっている時間である。ところが何度かけても虚しくコール音が鳴るばかりで、あんまり遅いのも変だと思い妻の待つ場所に戻ったのだが気になってしょうがない。これまでこんなことは無かったし、今までの真理子なら着信を見てすぐに折り返してくるはずだった。

自宅に帰り旅行ケースを解いている頃になってやっと真理子から電話がかかってきた。「お帰りなさい」少し酔ったような声で言った後、唐突に「ごめんなさい。私好きな人が出来た。その人が結婚してくれるって言うので貴方と別れたい」と言う。

以前より結婚願望の強い女性ではあった。一度仙台で結婚したが僅かな期間で別れている。離婚理由等詳しいことは聞いていないが、聞くまでもないほどの婚姻期間だった。離婚して間もなく依頼人と知り合い、すでに14年を経ている。そして今、依頼人は妻との離婚をすすめ、ようやく成立しようとしている矢先である。

「どうしたんだ」と聞く依頼人に対し、「いい人よ」とか「貴方よりうんとお金持ちだし、魅力的よ」等ととりとめのないことを言うばかりで、仔細が飲み込めず「分かった。じゃあ明日にでもゆっくり聞こう」と言って電話を切った。