カーネーションその16

平成24年7月7日(土曜日)



今日は土曜日だけど何事につけても几帳面な僕は(笑)ブログの更新のために出社した。ところが、小社が依頼しているサーバーがウイルスに攻撃されたらしく、娘が勝手に僕のパスワードを変えたようで、ホームページが開けない。機械音痴の僕は、そんなこととは露知らず、若い調査員に何度もやり直させたがやっぱりダメで、娘に問い合わせてやっと理解できた。それにしても、一言僕に断るべきではないか。と思ったけど何倍にもなって返ってくる反論を警戒して、音なしの構えでいくことにした。



カーネーションその16



真理子は、マルヒこと山本の母親に紹介されて、「息子を宜しく」なんて言われたものだから舞い上がり、「結婚」に向けて一気に拍車がかかった。それが逆噴射とも知らずに。高級マンション購入は棚上げになり、3LDKの賃貸マンションが新しい愛の巣になったが、結婚を前提とした生活に代わりは無く、真理子の幸福感は微塵たりとも疑問は無かった。



僕は、何時ものように小料理屋で面会した依頼人に、「真理子が7月7日の七夕の日に婚姻届を出すと言っています」と、聞き、すぐ手帳を見てみた。その日は日曜日であった。



本当に当日婚姻届けを出すのか尾行調査を指示され、あ^ぁ折角の休日も数人の調査員は出勤になったか。と思ったが、探偵に土曜日や日曜日は無い。と自分に言い聞かせた。―――――――