クリニック 12

およそ10日ぶりにパソコンの前に座った。パソコンを立ち上げる暗証番号こそ覚えていたが、ネットでブログを開くパスワードが間違ってて、何度もやり直した。何のことは無いハイホンが抜けていた。

8月10日午後1時、首都高「永福町」から高速に上がる。三鷹、八王子を経由、何時ものように、中央高速で、小牧から名神、吹田で中国自動車道に入り、1100キロを走り、11日午前4時、古里の家に着いた。愛犬のタイちゃんもぐったりである。東京の自宅を出る時は(何処に行くんだろう)と、メチャクチャ興奮し、右往左往しながら窓の景色を見ていたが、高速に入るや後部座席で伏せの状態になり大人しくなった。途中何度かサーブスエリアで散歩をさせる。

11日朝、といっても11時くらい。朝ご飯を食べながらコースに電話(二人ですけど午後スタート出来ますか)「13時24分で如何ですか」というわけで、山口オープンがスタートした。この日から連続6日プレーし、85,89,84,88,87,80平均ストローク85,5 夜は、友人と会い食事。花火も見た。

17日10時45分、山口の家を出発。11時20分、中国自動車道(小月インター)を入る。来た道を戻る形で1100キロ。18日午前2時、帰宅した。18時にご依頼人と会って打ち合わせ。19時半、みんなの待つレストランで翌日行われるコンペ(サンサン会)前夜祭。山口オープンの僕の成績を披露皆しらける。

翌19日、栃木県小山市の「ひととのやカントリークラブ」4組15人で決戦。ところが、意気込んで臨んだはずなのに、13位。(泣)疲労は頂点に達し全く体が動かない。

全員に負けて、200万円以上の臨時出費とあいなった。(嘘)



クリニック 12

その後も自称探偵Yを尾行する。3日に1度の割合で、くだんの調査会社に出向き持参した封筒を渡している。僕は、なーんだ歩合で働く調査マンか。と思ったが、彼がどうして僕の依頼人のところに、脅迫めいた手紙を送ってきたのか核心がつかめない。勿論、被調査人の相手女性の身内が頼んだろうことは分かる。では、どんな形で?

特殊調査を行っていた僕は、思いがけないことから意外な形で情報を得た。Yは元警視庁の刑事、何らかの事情で退社し、憧れの?探偵、否、調査員になった人物である。そのYの知人が(前田恵子の母親の不倫相手)だった。不倫相手の男性は、母親から娘の境遇を聞き、「僕の知り合いにYという男が居て、東京で探偵をしている。」そういうことで、諸々の相談をした結果、Yの判断で、前述の「手紙」となったらしい。結果として、当方は、Yが比較的善人だったことが幸いした。Yは当然僕の存在も知っただろう。しかし、本格的な戦闘態勢はとらなかった。

ただ、Yを含む前田家の面々は小社の実力を軽く見た嫌いがある。この頃になると僕の事務所では様々な情報を得ていた。今、僕の手元にある写真やテープを公表したらどんな騒動になるか。依頼人は、「私の家庭も壊されたのだからあっちもおんなじ目に遭って貰いたい」と主張したが、僕は「どんな理由があるにせよ人に恨まれるのは得策ではない」と言って、依頼人を説得した。--------